『40代からの成功哲学』(青木 仁志 著)

『40代からの成功哲学』

『40代からの成功哲学』(青木 仁志 著) 

著 者:青木 仁志
出版社:アチーブメント出版
発 行:2014/05
定 価:1,300円(税別)


【目次】
1.自分に正直に生きる
2.20代、30代の延長で生きない
3.成功体験をつなげる
4.壮大な計画よりまずは行動を起こす
5.自己評価で人生の指針を決める
6.素直に信念を貫く
7.大切な人と共に成長・成功していく
8.いくつになっても成長の機会は創り出せる
9.自己イメージを高める選択
10.他人との一切の比較をなくす
他、全35項目

  • ■40代は努力の方向性を変えるべき時期

     40代とは、まさに人生の岐路に立って、自分を見つめ直す年代である。ここから挑戦する生き方ができれば、いつまでも成長し続けることができるし、受け身のままなら流されて衰えるだけ。本書は、これまで30万人以上の人材育成に携わってきた著者の経験から、40代から人生をどう成熟させていけばいいのか、成功者の特徴と成功の原則を伝えている。
     20代、30代と一心不乱に努力したとしても体力や年齢など物理的な限界を意識し始める40代は、努力の方向性を変えるべき時期である。成長志向はそのままに、量より質を、努力よりも正しい選択は何かを考えて戦力的に生きよう。無駄な努力や無用な失敗はできるかぎり避け、賢く生きることが求められる。賢く成果を出すとは、ほかの人の力を借りながらベストパフォーマンスを発揮すること。部下に仕事を任せつつ、フォローにしっかり時間を割く。部下が才能を発揮することで、自分の器では到底実現し得ないと思っていた成功が手に入ることもあるのだ。

  • ■成功する人はあらゆる人の力を借りて歩みを止めない

     成功する人と成功できない人の間には決定的な差がある。例えば山登りをしていてようやく頂上が見えてきたとき、分かれ道にぶつかったとする。片方は頂上へ向かう道、もう片方は下山用の道。身体は疲労困憊、一刻も早く休みたいという気持ちでいっぱいのとき、どちらの道を選ぶだろうか。成功を収める人は、迷うことなく頂上へ向かう道を選ぶ。成功できない人は、頂上を見たことで満足し、「これで十分」と山を下り始める。
     仕事で、目標が未達でも「最善を尽くしました」と言う人は成功できない。自分の器の中で最善を考えているうちは最善を尽くしたことにはならない。会社に属している人なら「上司はどう考えるだろうか」「自分が事業責任者だったらどうするか」という想像力を働かせて、最大限の助言や協力を求めるべき。成功とは、自ら定めた目的・目標を、自らの意志で達成していく道程である。必ず達成すると決めたのであれば、あらゆる人の力を借りてでも歩みを止めてはならないのである。

  • ◎著者プロフィール

    アチーブメント株式会社代表取締役社長。1955年北海道生まれ。国際教育企業ブリタニカにおいてトップセールス、セールスマネジャーとして数々の賞を受賞。1987年、人材教育コンサルティング会社「アチーブメント株式会社」を設立。自ら講師を務める「戦略的目標達成プログラム『頂点への道』講座」は開講以来23年問で593回開催・新規受講生28,233名。国内屈指の公開研修となっている。著書はベストセラー『一生折れない自信のつくり方』をはじめ43冊ある。