『達成の科学』-確実にゴールへ導くステップ・バイ・ステップの招待状(マイケル・ボルダック 著)

『達成の科学』

『達成の科学』-確実にゴールへ導くステップ・バイ・ステップの招待状(マイケル・ボルダック 著) 

著 者:マイケル・ボルダック
訳 者:吉田 裕澄/高野内 謙伍
出版社:フォレスト出版
発 行:2015/01
定 価:1,600円(税別)


【目 次】
序.「達成の科学」とは何か?
1.「できない」のは痛みと快楽を理解していないから
2.最高のモチベーションの生み出し方
3.無意識の障害「リミティング・ビリーフ」を壊す
4.生き方に急激な変化を起こす行動
5.夢を現実化させるプランニングの技術
6.自動的に行動を生み出す7つの規律
7.どんな障害にも打ち勝つ

  • ■痛みと快楽をコントロールし、良い習慣をつくることで「達成」する秘訣を紹介

     何かを「達成」するには、努力が必要だ。しかし、やみくもに努力するだけではなかなか「達成」に至ることは難しい。本書では、「世界No.1の目標達成コーチ」と称される著者の経験と心理学の知見から導き出された、「達成」のための科学的法則が紹介されている。
     私たちのすべての行動は、できる限りの「快楽」を得るため、あるいは「痛み」を避けるため、のいずれかによって生み出される。何かを「痛み」だと解釈すれば、それを避けようとするし、「快楽」と解釈すればそれに向かおうと行動する。人生を成功へと導くには、「痛み」と「快楽」をコントロールし、良い習慣によって快楽を長期的に持続する方法を学ぶ必要がある。そのための方法は二つある。一つは行動を変えるほどのモチベーションを与えてくれるワクワクするような長期的ゴールを持つこと、二つめは自己規律、つまり長期的快楽を得るために短期的快楽を犠牲にできる能力を培うことである。

  • ■「成功」の定義を複数持ち、毎日少しずつ成功する習慣をつける

     成功には「自己規律」が重要だが、多くの人がそれを守れない。ダイエットに1日5分の運動がよいと分かっていても、その5分を「苦痛」と考えてしまう。だが、しばらく続けることで、その5分を楽しめるようになってくる。これが「成功習慣」だ。
     私たちの間違いは、「苦痛」を克服することでしか成功習慣ができないと考え、「快楽」と習慣をつくる過程とを結びつけられないことだ。習慣が形成されると、脳は「運動することが快楽である」という物理的な神経回路をつくり出す。
     「成功」を定義すると、一般的には「期日までに目標を達成すること」となる。だが、定義はこれだけではない。成功の定義を複数持つといい。著者の成功の定義は「ベストを尽くしたとき」「毎日の決めごと(習慣)を終えたとき」「ゴールに向かって進捗したとき」等々。成功の秘訣は、ゴールが達成されるまで待つのではなく、今日成功を“感じられる”方法で成功を定義することだ。

  • ◎著者プロフィール

    1973年カナダ生まれ。7歳のときに父親が母親を殺害するという衝撃的な事件を体験、そのショックで重度の吃音症と極度の対人恐怖症になる。その後、養父母の家からも追い出されるなど絶望的な少年時代を過ごすが、たまたま友人に誘われて参加したセミナーをきっかけに自己変革に目覚める。吃音症を克服し、目標達成コーチとしてキャリアを積み、ビジネスコンサルティングの世界的権威ブライアン・トレーシーから「世界No.1」と称される。